特定保健用食品・機能性表示食品は一定の健康増進効果を広告することが可能ですが、その広告表現については、それぞれの業界団体が定めた自主基準があります。二つの自主基準の内容は、概ね似通っていますが以下の事項の表示を必須としています。

1 ) 「特定保健用食品・ 機 能 性 表 示 食 品 」で あ る 旨 の 表 示
2 ) 「 許可・届 出 表 示 」
3 ) 「 食 生 活 は 、 主 食 、 主 菜 、 副 菜 を 基 本 に 、 食 事 の バ ラ ン ス を 。 」
4 ) 「 国 の 許 可 を 受 け た も の で は な い 」 旨 の 表 示
5 ) 「 本 品 は 、 疾 病 の 診 断 、 治 療 、 予 防 を 目 的 と し た も の で は あ り ません。」

※1)~3)は特定保健用食品、1)~5)は機能性表示食品の必須表示事項

「許可・届出表示」はそのまま引用することが原則です。”血圧が高めの方に”を”血圧が高い方に”としたり”食後の血糖値が高めの人に”を”血糖値が高めの人に”としたりするなど、効果が確認された対象者や前提条件を誤認させる表現は認められません。短縮・省略する場合、元の意味が変化しないように慎重に行ってください。(商品パッケージは行政に提出していますから、パッケージのキャッチコピーは「許可・届出表示」の短縮・省略を検討する場合の参考になります)

特定保健用食品・機能性表示食品に含まれる関与成分以外の成分を含有する旨表示することは差し支えありませんが、健康訴求と関連付けた表示は認められません。(「特定保健用食品・ 機 能 性 表 示 食 品 」の文字の近傍に関与成分以外の成分名を表示することも、関与成分と誤認させる表示として例示されています)

「許可・届出表示」の根拠となるグラフを引用する場合は、出典やn数、摂取方法、試験期間(グラフ等で分かればよい) 対象者の属性(年齢、性別、BMI(体脂肪関連のトクホの場合)、血圧(血圧関連のトクホの場合)など)を併記することが求められています。また、目盛りを改変して効果を誤認させるような表示は認められません。(「臨床試験」の用語ではなく「ヒト試験」の用語を用いてください

複数の食品を同時に広告に表示する場合、特定保健用食品、機能性表示食品、それ以外の一般食品は、互いに明確に区分されるような表示をしなければなりません。